こんにちは。
暮らしの法務アドバイザーこと行政書士の伊藤です。
私は、一般社団法人コスモス成年後見サポートセンター(長い…)に所属しているのですが、昨年11月頃に兵庫県支部の有志メンバー数人で、成年後見制度の周知を図るために「寸劇団」を結成しました。
その寸劇団の初公演を昨日、神戸市西区岩岡地区のあんしんすこやかセンターさんとのコラボレーションにより、地域住民の方々が利用する集会所にて執り行ってまいりました。
認知症になった母親や、ご自身の将来など、それぞれのご家庭の悩みを抱えた3名のご相談者が、私の扮する行政書士のもとに相談にやってくるというストーリーなのですが、シナリオの確定が本番3日前とかなりのバタバタぶり・・・
しかし、そんな不安要素も皆の熱演でふっ飛ばして、しっかり成年後見制度について分かり易くお伝えすることができたのではないかと思います。
特に私は今回の寸劇のなかで、成年後見制度の趣旨とその種類だけでも正しく理解して帰ってもらおうと、徹底的に繰り返し説明しました。
最後にお客さまに書いていただいたアンケートでは、ほとんどの方が「よく理解できた」、「寸劇が面白かった」と記入してくださっていたので、とにかく波乱に満ちた我々寸劇団の初公演は、無事お越しくださった方々のお役に立つことができたと言えそうです。
認知症や知的障がいなどの理由によって判断能力の不十分な方の日常生活を、ご本人の意思を最大限に尊重しながら支援していく成年後見制度。
その中で、すでに今現在認知症などによって判断能力が低下している方を支援する法定後見制度と、今現在は判断能力に問題のない方が、ご自身の老後に備えておくための任意後見制度があり、それぞれのご家庭のご事情やご本人の希望によって慎重かつ的確な判断が必要となります。
高齢化が顕著な我が国において、ますます必要性が高まってくるであろうこの制度。
今回のような活動を通して、一人でも多くの方が不安な生活から解放されることにつながれば幸いです。