こんにちは。
暮らしの法務アドバイザーこと行政書士の伊藤です。
本日は、こうべ健康大学が主催する認知症予防の特別セミナーに参加してきました。
こうべ健康大学とは、健康寿命の延伸をサポートする活動を進める一般社団法人で、予防医学や健康増進に関するセミナーを定期的におこなっています。
私も認知症に関するセミナーはいくつか受けてきましたが、今日の神大附属病院の医長による講義においては、より多くの専門的な知識を学ぶことができました。
前回のブログでは、現在の日本における認知症患者の数は約462万人で、その前段階と考えられている軽度認知障がい(MCI)の方が約400万人いるということを書きましたが、MCIの方々のうち年間約12%、6年間で約80%が認知症(主にアルツハイマー病)へ進行するといわれています。
現在の医療において認知症のほとんどは完治することが不可能であることからも、可能な限り早期に診断して治療を開始することが重要だといえます。
とは言っても、なかなか確信も持てないのに認知症の専門外来等に行くのも、少しためらうのではないでしょうか。
ですから、そのようなときのためにも認知症の初期に出現するサインであったり、その種類ごとの特徴的な症状を、より多くの方が意識し、そして学ぶことが大事なのだと思います。
日本人男性の平均寿命もついに80歳を超え、80.21歳となりました。(世界第4位)
女性については86.61歳で、前年に続き長寿世界一となっています。
ちなみに健康寿命は、厚生労働省の統計によると男性が約70歳で、女性が約74歳です。
すなわち、男性で約10年、女性では約12年も何等かの支援に頼らなければならない期間があるということになります。
この期間を短くすることはもちろん大切なことですが、この期間を自分らしく生活するための準備も大切だと私は思います。
判断能力があるうちに、将来の自分の身の回りのことを、自身で選んだ信頼できる人にお願いできる「任意後見契約」というものがありますので、ぜひご活用されてはいかがでしょうか。