こんにちは。
暮らしの法務アドバイザーこと行政書士の伊藤です。
先日、三宮にて認知症サポーター養成講座を受けてきました。
認知症サポーターとは、認知症について正しく理解し、地域において認知症の方やそのご家族を支援する応援者のことです。
講義では、認知症についての基礎的な知識やその症状、本人やご家族の気持ちなどを学び、その後は認知症の方への接し方についてのDVDを鑑賞しました。
私は、すでに受講した介護職員初任者研修において認知症の基礎知識は理解していましたが、接し方については改めなければならない点がいくつかあることに気づきました。
現在、日本において65歳以上の方の人口は約3,200万人となり、総人口に占める割合は25%を突破しています。
65歳以上の認知症患者の人数は約462万人と推定されていますが、認知症の前段階と考えられている軽度認知障がいの方も加えると約862万人となり、65歳以上の4人に1人は認知症またはその予備群ということになります。
また、年齢を重ねるほど発症する可能性は高くなるため、今後も認知症の方は増え続けると予想されており、もはや誰もが関わる可能性のある病気であると言えます。
だからこそ認知症を正しく理解し、認知症患者に対して偏見をもたないようにすることが必要だと思います。
実際に認知症の方と接していると、その言動に対して「なぜ?」と感じることも少なからずあると思いますが、認知症の特徴を知り、また医学的などのさまざまな面から考えることで、認知症の方の心情や生活をする上での障害を理解しやすくなり、適切な支援をすることが可能になるのではないでしょうか。
例えば、一口に認知症といってもさまざまな種類があり、慢性硬膜化血腫や正常圧水頭症などのように早期に治療することで治せるものや、アルツハイマー型認知症などのように早期治療によって進行を遅らせることができるものもあります。
認知症のことをより多くの方に知ってもらい、そして認知症の方やそのご家族を地域全体で支えていくことが今後ますます重要になってくると思います。